新潟県三条市猪子場新田62番地
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金属の加工方法(切断・曲げ・成型・切削)についての説明です。
■シャーリング
大きな刃物を使って、板を直線的に切断します。紙の裁断器をイメージしてもらうとわかりやすいですね。あんまり厚い材料は切れませんし、精度の高い切断も困難です。
■レーザー
レーザーで板を切り抜く方法です。切断面のダレもなく、複雑な曲線にも対応でき、精度も高いので重宝します。一般的にはプレス金型で抜くには大きすぎるものや、数が少ない(1個とか2個とか・・)時に多用します。高価です。
■のこぎり
のこ盤やコンタ、果ては手でひく金のこまでありますが、丸棒や分厚い板まで切れます。ただし精度はまったくありません。
■タレパン
薄い板材を打ち抜く方法で、いろんな形に抜くことが可能です。ただし、複雑な曲線などは難しいですし、切断面はシャーリングのようにダレもでます。コスト的には量産すればレーザーより安価です。
■プレス
形状に合った金型を作ればどんな形にも板を安価に打ちぬけます。が、金型を作る費用がかかります。大量生産向けです。
■プレス
金型を使って、金属板をさまざまな形状に曲げたり絞ったり穴をあけたりできます。絞りや複雑な曲げは専用の金型(10万円〜数百万円)が必要です。単純なものなら、汎用の曲げ型を使って成型できます。
■ベンダー
薄い板を直線的に曲げるのに使います。箱モノを作るのに多用されます。他にパイプを曲げるパイプベンダーなどもあります。
■鋳造
俗に鋳物といわれるものを作る方法です。金属を溶かして型に流し込み、冷えたら取り出すと所要の形状になるものです。精度の高いものを量産するには金型を作ってやるダイカストなどがありますが、低い精度でちょっとだけ作るには砂型を使う方法があります。いろんな形にできますが、量産しないとそれなりに高価なものになります。
■鍛造
鍛冶屋さんの仕事で、金属を赤熱させて叩いて成型します。日本刀をイメージしてもらうとわかりやすいですが、金属の性質を高める働きもあります。希望の形状に彫った金型で叩く型鍛造と、ハンマーなどで叩いて作る自由鍛造(手作り)があります。精度的には鋳造のような感じでしょうか。あまり複雑なものや込み入った形状のものはできません。
■転造
所定の形状の型(ダイス)に素材を押し付けて変形させ、成型する方法です。ネジを量産するのに使われます。
■旋盤
棒状の材料を削るのに使います。円筒状のものならなんでも形になります。ネジも作れますね。素材を回転させて、そこにバイトといわれる刃物を押し付けて削ります。
■穴あけ
ドリルなどで穴をあけます。ボール盤であけるのが最も一般的で安価ですが、仕上げや寸法精度は低いです。1/100mm単位の制度が必要であればリーマを通したりして精度を高める2次加工が必要です。タップという刃物を通せば、めネジもできます。
■フライス盤
平面、溝などを加工します。カッターやエンドミルを回転させて、素材をそこに送って削る方法です。
■マシニングセンタ
様々な切削で多用される万能機械です。素材のかたまりをいろんな形状に加工することが可能です。プログラムで制御され、高い精度のものを高速で作ることができます。
■ブローチ盤
ブローチと呼ばれる刃物を使用して高精度に表面を削り上げる機械です。弊社には穴の内面を仕上げる機械があります。様々な形状にできますが、刃物がとても高価なので、大量生産向きです。
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